お客様の声

川上様 (パリ:送り先静岡県伊東市)

この程、訪日時の滞在拠点として、退いては引退帰国後の定住地として、伊豆高原に居を確保いたしました。自分の気に入った住まいと環境の中で人生を全うしたいと考え、さしあたり、一番長い時間を過ごすであろうリビングルーム、その中心となるダイニングテーブルセットにこだわりを集中し、それに調和させた他の備品を展開させて行きたいと、楽しく計画しています。

フランスでは来客時に応接セットを使用するのは、訪問時のホンの一瞬で、すぐにテーブルについて長時間お茶や食事で語らいの時間を過ごします。従ってダイニングテーブルは応接セットを兼ねるもので有りたいと願っています。
(テーブルが決まったあと、長時間快適に座れる椅子の選択が重要課題です。)

そんな理由で当面、テーブルには一番の”こだわり”を持っている訳です。ご助言いただいた内容に沿って再考してみます。
1枚板に決めた場合、1800×850cm、厚み50~60mm程度(多少の差異は許容)。仕上がり形状は洋風でありたい為、耳なしの正長方形を考えています。

福庭家具工房より

川上様からは最初、厚さ6cmの一枚板を使って120-140-200cm程度の伸張式テーブル制作のお問い合わせを頂きました。
しかし、お部屋が狭くはなってしまいますが、伸張式やバタフライにされず、是非そのままのカタチで使われることをオススメし、ご希望に沿う板をお探ししてご連絡させて頂く旨をお伝えしました。

川上様より

当地、今年は異常気象で、朝は11℃、昼間でも20℃を越えず、冬服を引っ張り出す始末です。本来ならばゴルフ客が多いのですが、メンバーはバカンスに出かけ、ビジターも寒さの為にいまいち。
お陰でPCを開いては天板の勉強をしています。本来、好きな材質はチーク、ウォールナット等の洋材ですが、和洋を問わず魅力的な板材がたくさんあることが判りました。

パリの骨董街の家具屋に行くと、何代も使われたテーブルを目にします。表面にいろいろな疵がついていて、それはそれなりで歴史を感じさせよいものです。当初この中から選んで日本に送る事も考えましたが、貴工房の様な立派な作品を作る所が母国にもあることを知り、ならば何代も残るテーブルの初代になりたいと思った訳です。

孫たちが疵をつけることを恐れずに、テーブルクロスなど使わず、木肌を楽しみながら愛用してゆける物に出会えればと願っています。新着のご案内を楽しみにお待ちしています。
Chateau de Rarayの森は原生林で数百年の樹齢の木がたくさんあります。一度是非お揃いでお出かけ下さい。

福庭家具工房より

こちらは今梅雨で特に九州は長雨と大雨が続き被害も出ています。台風4号がフィリピン沖に発生しておりそれが沖縄、九州と直撃しそうな具合です。週末は大雨ですね。
日本も異常気象が続いていますが(熱帯のような暑さ)、フランスは逆に寒いのですね。それも地球温暖化のせいでしょうか?

さて、天板は耳をカットすることを希望されますか?となりますと比較的カタチの整った板にしないとカットする事で幅が狭くなってしまいます。
栃(トチ)や欅(ケヤキ)は日本の代表的な木ですが、そういった和風の木はあまり好みではないでしょうか?
洋風にも和風にもなり素直なカタチの多い、楢(ナラ)や栓(セン)を考えていますがいかがでしょうか?

川上様より

ご質問の件ですが、現在のイメージとしては、耳はカットして正確な長方形を希望しております。(家が洋風モダンな造りのため、和のムードは好みません。)
テーパーと言うか、縁は四面ともシャープに斜面に切って頂きたいと思います。その方が上から見た時、木地の美しさと厚みが感じとれると思うのです。

木の種類は和洋を問いません。堅木で整然と柾目の通った物よりも、むしろダイナミックな地模様の出た物が好ましいと思っています。余り知識がないのですが、そういう意味では欅なども好きなもののひとつです。

耳を削ると言う事は、その分大きな材料を必要とすることは認識しています。コストもかかる事でしょう。昨日申し上げた希望寸法は感覚的な目安で、固執する訳ではありません。椅子の大きさにもよりますが、最大人数時、両側各3人、両袖2名、計8人のキャパシティーを想定しています。

テーブルが決定した暁には、椅子もご相談に乗っていただきたく思っています。

福庭家具工房より

大変詳しく分かりやすくご説明下さいましてありがとうございます。耳のカットに関しましても正にその通りでございます。
ご希望に沿いますようカットしたいと思います。木の種類に関しましても、楢、栓の他、欅、栃で比較的真っ直ぐなカタチの板がありましたらご紹介したいと考えています。欅もそうですが、栃にもダイナミックな模様のあるものがございます。
テーブルの大きさですが、そのキャパシティーですと、やはり180cm×80~85cmはあった方が良いように思います。普段は奥様とお二人でご使用になられるとの事ですので大きすぎてもいけませんね。又、オススメの椅子もございますので、是非ご検討下さいませ。
(その後、栃、欅、栓、楢の4枚の板をご紹介させて頂きました。)

川上様より

明日あたり、そちらは台風襲来の恐れある由、大禍なき事を祈念致しております。
さて心待ちしていたご案内、拝見いたしました。有難うございます。4件のOfferにつき、先ず感想を述べさせて頂きます。今回拝見した木地模様で好みのものを順記しますと、1.栃、2.欅、3.栓、4.楢の順です。

希望のサイズ、種々の面から検討してみましたが、今までの経験から幅はどうしても85cm以上欲しいところです。(手元に各自の皿、グラスを置き、中央に料理の大皿を置くと、理想的には90cmは欲しいところです。)
長さは脚の形にも依るでしょうが、3つの椅子が納まるとして最低180cmでしょうか。(椅子はテーブルが決まった後、ご相談に乗っていただく予定です。)

今回ご案内のもので、2.欅と3.栓はサイズが希望通りに上がれば許容範囲ですが、1.栃の模様は圧倒的に魅力を感じます。中央部、端の疵(と言えるのかどうか)が無ければ良いと思っています。今後、これと似た模様で無傷の”栃”或いは他の材を見つけて頂く事が可能でしょうか?とても困難な事でしょうし、価格も違ってくるであろう事も承知いたしております。

ダイニングテーブルセットを我が家のシンボルとして設置するつもりなので、それなりにこだわりを持って完璧でありたいと願っている事をご理解いただければ幸いです。小生の希望するサイズが難しいとあれば、側面は木の自然の成り行きに任せたカーブのままでも良いかな、などと最終的には妥協の余地も無い訳ではないのですが、敢えて大きな一枚板を直線にカットする事での贅沢な価値観に自己満足を秘めたいと思っている訳です。

どうか以上の身勝手な希望をご理解いただき、これに対する忌憚の無いご意見、ご返事を賜りたいと存じます。

福庭家具工房より

今回の台風は沖縄、鹿児島、宮崎に大きな被害をもたらしました。幸い南寄りに進路予報が出ていますので、ここ岐阜は大丈夫かもしれません。ご心配を頂きましてありがとうございます。

楢は木目がおとなしいので候補から省いた方が良いかと思います。ご希望の幅は耳をカットして85~90cmですね。そうなりますとかなり幅の広い板が必要となります。板の状態にもよりますが、90cmを境に価格がかなり上がってしまうと思われます。

椅子を3脚入れるとなりますと最低でも180cmは必要ですね。長さに関しましては200cm以上の板が多いので大丈夫でございます。栃は比較的幅の広いものが出やすいです。ただ無傷のものは「白栃」と言いまして銘木の類になり非常に高価になってしまいますが、一度当たってみます。

川上様より

銘木に類する「白栃」或いはその他の幅に余裕のある完璧な「材」の価格の知識がありませんので、仰天してしまうかも知れませんが、見つかりましたらご案内下さる様、怖々お待ちしています。

2.欅と3.栓については85cm幅が取れればかなり気に入って迷うところですが、此処は一つ次のチャンスをじっくり待とうと思います。
当方の希望を既に充分ご理解いただいていると思いますので、今後のご提案に関してはお任せいたします。次回のご案内を楽しみにお待ちしています。

尚、椅子も8脚(両袖付き2脚)御願いする予定ですので、そのセットイメージでお考え置き下さっても結構です。では御尽力を期待いたしております。

福庭家具工房より

昨日午前10時頃、新潟県柏崎市近辺に震度6強の地震が起き、大変な被害が出ております。台風も合わせてこの連休は日本列島は災害続きです。

さて、今回は川上様のご希望にぴったりの板が見つかりましたので、欅と栃の画像を送ります。カタチもさることながら品質も大変良いものです。

川上様より

欅と栃の逸品、拝見いたしました。気に入りました!!御尽力、有難うございます。
私は自己主張の強い人間である故、どうせ造るなら一番グレードの高い”木”で、と思ってしまうのですが、一方、派手好きのため”栃”のご説明に有る「きらきらと輝く」と言うお言葉と、写真で見る地模様”杢”と言うのですか、これにとても魅力を感じます。随分と迷いながら、”栃”で決めたいと思っています。

今、家内があきれるほど、これに「オタク」になっています。この木の美しさを最大限引き出してくださる事を期待しています。前述の如く、縁の4面を斜めにシャープに面取りして頂きたいと思いますが、角度はお任せしたいと思います。

板が決まりホッとしています。これから脚、椅子のプランが楽しみです。ご提案を楽しみにしています。

福庭家具工房より

脚に関しましてご提案致します。木口側にも座られる場合一番余裕がある脚はコーナー4本脚タイプとなります。
しかし一枚板は非常に重いためあまりオススメできません。やはり貫きのある脚が丈夫で、洋風のデザインとしてもオススメでき、椅子も収納しやすく木口にも座りやすいのはくさび留め4本脚タイプとなります。
いずれにしましてもこれだけグレードの高い天板ですので、脚の材質は天板と同じ栃にされた方がいいと思います。

川上様より

この頃は、朝起きてご連絡メールを拝見する事が楽しみになっています。ご提案の標記のスタイル、そして同じ栃の材質で結構です。
そこで、

1.脚の色を天板よりも少し濃い目に仕上げて頂いたら如何なものかと迷っています。それが可能であればのことですが。2トーンにしたら、洋風モダンな感じが出て、より一層天板の美しさが引き立つかな、とも思うのですが、これは福庭さんのご判断にお任せします。

2.前述の如く、私は人寄せ時に必ず木口側に座ります。従って、バランスを失わない程度に、又3脚の椅子の収納に差し支え無い程度に脚を木口の中側に入れていただければ幸甚です。

福庭家具工房より

ツートンにされるのはとても素敵だと思います。色的にはブラウンあたりがいいのではと思っています。

脚ですが木口にて少しでも座りやすいようにくさび留め4本脚タイプの特注で制作したいと思います。貫きを通常より上部に上げ、また横板を1枚にしその板に貫きを通し、楔(くさび)で留めます。そうすれば4本脚に近い空間とヌキによる強度も得る事ができます。
椅子も脚と同様天板と材質栃で揃えてみてはいかがでしょう?素晴らしいダイニングセットになるかと思います。

川上様より

このダイニングセットは、当家に代々受け継がれて行く作品になることと確信しています。
つきましては御願いですが、この作品の何処かに福庭さんの銘或いは刻印、及び製作年等を付して頂ければ幸いです。

又、これが来客の話題になることは必定です。この栃が何処で採れたものか、推定年代等もご教唆下されば幸甚です。

福庭家具工房より

この椅子はホームページにアップしたばかりの新商品なのです。お客様のご要望で生み出されたのですが、ゆったりとしていてとても座り心地が良いです。
ただ、椅子の巾が広いのでぎちぎち感が心配でしたがご使用状況をお聞きしまして安心いたしました。

少しゴツイ感はありますが、おそらくホームページに掲載されています色目(民芸調)のせいもあるかもしれません。これを栃で制作しましたらもっと軽い感じになると思います。
又、ツートン案はとても良いと思います。栃は白肌が魅力ですので、縦格子の4本を脚と同色のブラウンにされてみてはいかがでしょうか?

ご購入頂きました栃の産地ですが、岐阜県の荘川村で、樹齢は100年くらいとの事です。

川上様より

一見、何の変哲も無い四角い椅子に見えてしまうのですが、熟視してゆく内に、各所に細かい気遣いの手が施されていて、福庭さんの作品に対する優しいお気持ちが感じ取れます。

私は生まれ、育ちが横浜なものですから元町家具も見ましたし、数年前から今日有る日を予想していたので、松本家具も現地に足を運び、又飛騨の家具も見てきました。勿論、当地に10数年生活していますので、欧州家具の中で生活し、特に椅子に関しては、ホテル、レストランを生業としている関係上、数々のものを目の当たりにし、自分なりの思い入れが有った訳ですが、今自分に相応しい物にめぐり会えた気がしております。

栃の材質で、板使い、カラーコーディネーション等全てお任せいたします。

福庭家具工房より

4種類の椅子をご提案後、アームチェアーBを2脚、ダイニングチェアーCを6脚ご注文頂きました。
全て栃材で、カラーはクリアー&ブラウンのツートンカラーに決まりました。

川上様より

28日にテーブル、29日に椅子が無事に届きました。相模湾から降り注ぐ陽光にきらきらと輝き映えています。

普段、ほぼ曲線で造形されるこの種のヨーロッパの家具に見慣れていることもあって、直線で構成されたこの作品は、とても新鮮に感じられます。
椅子とテーブルのサイズは部屋によくマッチし、望んでいた重厚な雰囲気がでました。手作り家具としての優しさが1点1点細部にまで見て取れます。大いに満足です!!ご苦労様!!

最近になって”栃”がフランスの”マロニエ”と同種であることを知りました。縁を感じます。

写真は我が家から見た大島から昇る初日の出です。3が日は快晴で、光り輝く作品を目の当たりにして、それぞれ個性のある風合いを楽しんでいます。
8月には少し長く滞在したいと思っています。お声をかけますので、お時間が取れましたらご家族お泊りがけででもお遊びにお越しください。

T T Paris Co.(Chateau de Raray:パリのホテル)
Address:4 rue Nicolas du Lancy 60810 Raray FRANCE

栃一枚板ダイニングテーブルと椅子  栃一枚板ダイニングテーブルと椅子  栃一枚板ダイニングテーブルと椅子  栃一枚板ダイニングテーブルと椅子  朝日

福庭家具工房より

川上様とは本当に楽しくメールでお話をさせて頂きました。
無事の到着本当に良かったです。また気に入って頂きましたとの事で心より安心致しました。
大変美しい高価な栃の一枚板でありましたので、作業にも随分気を使ったようです。しかし、完成したテーブルを見て私もそのきらきらした美しさに見とれてしまいました。

椅子のカット(面取り)もテーブルの斜めカットに合わせて制作しました。8つの椅子の座面も栃の木の色々な表情が出ていてとても面白いですね。今回栃の椅子を初めて作りましたが、きらきらしていて大変美しく、女性のような優しいイメージに感動致しました。

お部屋からは大島が見えるのですね。素晴らしい景色にうっとりです。朝日に照らされたテーブル達も生き生きとしていますね。
いつか川上様の住んでいらっしゃるフランス、パリでお会いできる事を楽しみに日々主人は制作、私はお客様対応に励みたいと思っています。ありがとうございました。

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